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演者は役作りに半年をかけます。公演では台本に書かれているセリフを完全に忘れている状態、手放しの状態で臨むことになります。体に台本やセリフが染みついている状態です。その状態は演技を超えたもの、客席からはドキュメンタリーをみている感覚におちいることになります。

演者は与えられた役柄の人物になりきり、ただ舞台上で一生懸命に生きます。それはお客様の立場からとらえた人間同士の魂のぶつかりあい、もてあそび、ねじまげようとする人間群のオムニバスです。登場人物はことごとく、私たちの物差しで測ろうとしても、弾力のあるあざやかなフットワークを見せ、たくましく、強烈な自己主張を繰り返してきます。理屈の通らない何かが心の変革をもたらし、ふと人間ほんらいの存在のありようの規範、ユーモアを思い起こさせてくれることでしょう。